Menu // Profile / Library / Library2 / Gallery / Comic / Column / Occult post / Kaku-duke / Blog / Link

やよマス 3話
匿名希望P

やよマス3話挿絵




『やよいちゃんと家電量販店のお仕事』




 前回の健康ランドではお仕事大成功。
 やよいちゃんは子供向けのアニメソングから、(今時、マジンガー乙って)
 酔っぱらったお客さんリクエストを受けた演歌のデュエットから、(今時、銀座の恋のストゥリィって)
 春香さんの持ち歌まで、無事にこなしてくれました。
 多少、音程が外れようと、歌詞を間違えようと元気が一番ですね。

 ・・・今は、ですけど。

 少し余裕が出来たら、ちゃんとボーカルレッスンをしないといけません。
 いわゆるヴォイストレーニングですよ。
 1曲につき100回程度じゃ、ぜんぜんこなれてない感が出てしまうのです。
 プロになるには頑張って歌ってる感がなくなるまでレッスンです!
 ♪が流れてきたらボタンプッーシュ!
 ま、こっちの話ですが。

 今はまだまだ入り込んでくる営業を断れる立場ではありません。
 そんなわけで、今日は家電量販店の店頭でお客様の呼び込みです。
 アイドルが遊びに来るからお客さんがいっぱい来るってレベルでもないのです。
 メガホン持って呼び込みです。

 ・・・って、これアイドルの仕事か!?

 ウチは派遣労働力を提供する会社じゃねーぞ、この野郎!
 そんなことはまったく思っていませんとも。
 前向きに行きましょう。

 お店のロゴが入ったハッピを着て、メガホン持ったやよいちゃんも可愛いです。
 ちょっと気合いの入った野球ファンに見えなくもありません。
 この際だから、家電アイドルとして売り出すのもアリかも・・・。

 しかし、なぜハッピは2着あるのでしょうか?
 オレの分ですか。
 そうですか。
 立ってる者は親でも使えってか、この野郎!


【やよい】
 「安いですよー!」

【P】
 「安いでーす」

【やよい】
 「3割4割あたり前でーす!」

【P】
 「あたり前でーす」

【やよい】
 「ポイント還元しますよー!」

【P】
 「しますよー」

【やよい】
 「元気が出ますよー」

【P】
 「・・・(やよたん見てると色々出ますよ〜ん)」

【やよい】
 「うっうー、繰り返して下さいよぅ」


 はいはーい、と。
 しかし、寒い!
 今はまだ冬です。
 お店の前での呼び込みは体が冷えます。

 特にやよいちゃんは短いスカートです。
 きっとお腹がスースーするでしょう。
 すごく寒そうです。

 休憩時間になって、温かい控室に入ってもぶるぶる震えてます。
 かわいそうです。
 しかし、どうしようも・・・。

 ♪

 ティーンと来ました。
 急いでオレは、別の階にあるパーティグッズ売り場に走り、今では珍しい「昭和の」ブルマを購入しましっとも。
 もちろん、コスプレ用です。

 自分のお金で買いました。
 なぜなら、やよいちゃんにはあくまでも貸すだけだからです。
 当然、あとで自宅に持って帰ります。
 ありとあらゆるヘ理屈を通してでもテイクアウトです!
 そして、夜のパーフェクト・コミュニケーションなのです。


【P】
 「さあ、やよいちゃん、これを履くんだ!」

【やよい】
 「うっうー!、紺色ブルマーは恥ずかしいです」

【P】
 「でも、あったかいよ?」

【やよい】
 「うっうー、なるほどです!」


 ケケケ♪

 こうして、さらに寒くなった午後の営業も何とか乗り切りました。
 営業終了後、おいらは超最新式の電子レンジをこの量販店で購入しました。
 もちろん、個人的な買い物です。

 最初に温めたのは、やよいちゃんの履いた紺ブルマだったことは言うまでもありません。
 当然です。
 常識です。
 森羅万象の掟です。
 大事なことなので(以下略)

 霧吹きでちょいと湿らせてからティーンとしました。
 ホカホカブルマ、ありがとう!


4話に続く

2011/03/01 初版
2011/07/19 第二版
2011/08/21 『にじファン』に転載
→『にじファン』サービス終了(2012/07)

前話へ ≪─≫ 次話へ
書庫に戻る


◇Menu

◇Profile
◇Library
◇Library2
◇Gallery
◇Comic
◇Column
◇Occult post
◇Kaku-duke
◇Blog
◇Link

◇Top page


2010-2014 (C) e+- - All Rights Reserved.

inserted by FC2 system