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やよマス 4話
匿名希望P

やよマス4話挿絵




『やよいちゃんと農産物直売所の仕事』




 今日は、早朝から地方の農産物直売所でのお仕事です。
 家電の次は農産物ですか。
 アイドルが自分自身ではなく野菜の売り込みしてどうしますか?

 ええ、Fランクアイドルには営業の選択権などございませんとも。
 本日もやよいちゃんはハッピ姿で絶賛、派遣労働中です。


【やよい】
 「おはようございますっ! 白菜ときゅうりがお安いれぅ!」


 やよいちゃんは元気いっぱい、きゅうりを片手にニッコリです。
 天使のようですよ。
 ニコリともせずに素通りするバ○ア共の神経を疑いたくなります。

 そして、あまりにも可愛いので、ついいぢわるをしたくなってしまいます。


【P】
 「さあ、やよい。きゅうりをマイクだと思って、こっちにビジュアルアピールだ」

【やよい】
 「は、はいれぅ」

【P】
 「そして、きゅうりを優しく頬張って」

【やよい】
 「こ、こうれすか?」

【P】
 「そう、決して歯を立ててはダメだからね」

【やよい】
 「うぐうぐ」


 キラリラリーン

 グッドアピールがキター!
 純粋なやよいちゃん。
 ちっちゃなお口いっぱいに極太きゅうりをくわえて少し苦しそうな表情をしています。

 たまにくわえ直そうとして、もごもごやってる表情なんてもうたまりません!

 『激変! Before After』のナレーション風に言うなら、匠の業が光ります。
 しかも、なんという事でしょう。
 よだれが垂れています。
 美味しそうです!


【P】
 「いい感じ、目線をこっちに」


 パシャ

 写メを撮ってしまいました。
 もちろん、自分用です。
 当然、夜のパーフェクトコミュニケーション用です。


【農協の人】
 「すんませーん! 573プロの担当さんや、ちょいといいですかの?」

【P】
 「はい。何でしょ」

【農協の人】
 「地元新聞社の方が取材さしたいってしつこいんだあ・・・あの娘っ子さ、何してるだか?」

【P】
 「ちょっとポスター撮影の練習です。新鮮なきゅうりって最高ですよね!」

【農協の人】
 「んだな」

【P】
 「素晴らしい鮮度ですよ、はっはっは。それで、取材ですね。もちろんOKですよ。ささ、やよい」

【やよい】
 「は、はいっ! プロデューサーさん。これ、お願いします」


 なんという幸運!
 やよいちゃんオリジナルドレッシング(よだれともいう)たっぷりのきゅうりゲットだぜ!
 このきゅうりは誰にも渡さ〜〜〜ん。

 というわけで、やよいちゃんが取材を受けているうちに、美味しくいただいてしまいます。
 あぁ、ほんのりと甘い気がする。
 新鮮って素晴らしい。
 やよたんドレッシング素晴らすぃ〜♪


【やよい】
 「えーっ、さっきのきゅうり食べちゃったんですか!? ひどいですー」

【P】
 「お腹が空いててねぇ。えへへ」

【やよい】
 「うっうー。おみやげとしてお家に持って帰ろうと思ってたのに」

【P】
 「ゴメンゴメン。でもほら、他にも野菜をいただいたから。残りは全部やよいが持って帰るといいよ」

【やよい】
 「本当ですか! うっうー、嬉しいれぅ♪」


 やよいちゃんのテンションも急上昇。
 うんうん、これでまたEランクへの道が近づいたね。
 いろんな意味で最高の仕事でした。


9話に続く

2011/03/06 初版
2011/07/21 第二版
2011/08/23 『にじファン』に転載
→『にじファン』サービス終了(2012/07)

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