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やよマス 9話
匿名希望P

やよマス9話挿絵




『りっちゃんPからの依頼』




 573プロダクションには、担当しているやよいちゃんの他にも、アイドルやアイドル候補生が所属していて。
 事務所の看板アイドルの天海春香さん。
 前回のオーディションから正式にオレの担当になった萩原雪歩さんや、そのオーディション一緒になった星井美希ちゃんなど、そりゃ素敵な女の子達がたくさんいるのです。
 アイドルがたくさんいると言うことは、担当しているプロデューサーやマネージャー、事務員もいるわけです。


【律子】
 「ちょっといいかしら。どうしても伊織の撮影が終りそうにないのよ」


 メガネでおさげで事務員兼任の元アイドル、プロデュース業務も始められた才女りっちゃんPこと秋月律子さんもその一人です。
 いわゆる事務所の同僚です。
 なぜでしょう、元アイドルですごく美人だというのにあまりときめきません。
 なんとなく、苦手だった中学生時代の女教師を思い出してしまいます。
 そういえば没収されたエロ本、返してもらってないなぁ。


【律子】
 「ちょっと、ちゃんと話し聞いてるの?」

【P】
 「え、なんでしたっけ」

【律子】
 「・・・まあいいわ。伊織の撮影がおしてるのよ」

【P】
 「そりゃ大変だね」

【律子】
 「今日は雪歩もやよいもオフなんでしょ」

【P】
 「うむ、おいらもオフだよ」


 撮り溜めた、やよいちゃん写メコレクションを見ながら、昼間から自主レッスンにはげもうとパンツを脱いだところでにこの電話でしたから。


【律子】
 「どーせヒマでしょ。亜美と真美のレッスン終りに間に合いそうにないから迎えに行ってあげて欲しいのよ」

【P】
 「えー、オレがぁ」

【律子】
 「うちの事務所でヒマなのあんたしかいないのよ。なんか重要な用でもあるの?」


 おのれメガネ。人を暇人呼ばわりしおって、これから大切な自主レッスンで、昼間からパーフェクトコミュニケーションを狙う予定だったのに。


【律子】
 「・・・あんた、この前やよいにブルマはかせたんだって」

【P】
 「な、なぜそれを」

【律子】
 「本人から聞いたわ。・・・やよいは寒かったから助かったって言ってたけど。ちょっと社長に報告した方がいいかしら」

【P】
 「すぐに、亜美真美の迎えに行かせていただきます!」


 そんなこんなで、ダンスのレッスンスタジオにやって来ました。
 あのメガネが担当している双海亜美ちゃん、真美ちゃんは双子の姉妹で、573プロ最年少の12歳。
 小学生でございますよ小学生。

 ガラス板の向こうでふにふにと踊っている亜美真美ちゃんを見ていたら、めんどくせーとか思っていたけれど、テンションみなぎってキター。
 いけないプロデュース(←意味不明)をすると都知事に怒られてしまう年齢なのですよ(←やよいや美希だってアウトですよー)。
 そんな禁断の亜美真美ちゃんのジャージをハァハァしてー。
 靴下をクンカクンカしてー。
 おっと、こんな所に二人の鞄がっ。

 ・・・ふぅ。

 確かに、この鞄の中には亜美真美ちゃんの着替えや私物が入っているかもしれませんね。
 でもね、女の子の荷物を勝手に漁るのはいけません。
 誰だって私物を勝手に開けられたら嫌な気分になります。

 そもそも犯罪です。

 どんなにド変態であろうとも、女の子には紳士として接しなければいけません。
 それが大人の男というものです。
 今はふにふにとレッスンしている亜美真美ちゃんを見守る事に専念を・・・おや。
 ふと見ると、スタジオ入口に二人が履いてきたであろうスニーカーが出っ放しになっているではありませんか!

 ・・・。

 これは、きちんと揃えて下駄箱に入れておかなくては他の人の邪魔になってしまいます。
 これはプロデューサーの仕事ですね。


【P】
 「まったく、行儀が悪いなぁ」


 誰もいないのにつぶやいちゃったり。
 いかにも小学生が履くようなカラフルなスニーカーですね。
 パステルイエローが亜美ちゃん、パステルグリーンが真美ちゃんでしょうか、これはムーンスターのレモンパイシリーズですね。
 ええ、流行に敏感なプロデューサーですから子供靴にも詳しいですよ。

 きっちり揃えて、下駄箱に入れながらクンカクンカです。
 ああ、たまらないいい香です。
 甘酸っぱいなぁ。
 ほのかにほわわーんと柔軟剤のクリーミーな香です。
 真美ちゃんのスニーカーは洗い立てですね。
 直あんよペロペロしたいです。

 続きまして、中敷が少し黒ずんで汚れている亜美ちゃんのスニーカーを・・・。
 キター! 亜美ちゃんの香が脳天にキター!
 香ばしい、少し脂臭い匂いです。
 あんまり洗っていないのかワイルドです。
 本能を刺激するグッドアピールです。
 たまりません、いつか亜美真美ちゃんの4本の足で顔面をふみふみされたいです!

 ・・・ハァハァ。

 きっちり揃えて下駄箱に。


【P】
 「・・・。」


 レッスン終了まで、あと10分・・・。
 今はすっかりメガネに感謝しながら、ちょっとトイレに行って来る事にします。

 亜美真美天国とかち系♪

 今日もパーフェクトコミュニケーションです!


10話に続く

2011/04/05 初版
2011/07/24 第二版
2011/08/28 『にじファン』に転載
→『にじファン』サービス終了(2012/07)

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