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僕の彼女は戦国マニア (8)
P・鴨川 feat.ライターC

 山田さんとむぎむぎは、すでにリビングで縛られてしまったようです。
 強盗の手際がいいんだか、2人が無力すぎるのか…。

 強盗達は冷蔵庫を漁り、勝手に飲み食いを始めました。
 どうやら僕には気付いていないようです。
 ふっ…P乙Pでメタルギア・ソリ○ドをやり込んだ甲斐があったというものです。
 いざとなったら段ボールに隠れますよ。
 まあ、バレると思いますが。

 とにかく、強盗2人がのんびりしているうちに、何とかむぎむぎと山田さんを助けなければいけせん。
 いや、駐在さんが到着するまで時間稼ぎをするという手もあります。

「なんだこりゃ! ずいぶんとバカでかい冷凍庫だな」
「兄貴、鍵がかかってますよ」

 お、強盗団も気付いたようです。
 本格料理を食べたいのでしょう。

「お宝でも隠してあるのかな?」

 違いました。
 どいつもこいつもお宝お宝って。
 ここには年代物のエログッズはねーYO!

「こんだけの山ん中だ。牛肉でも冷凍してあるんだろ」
「…」

 尋常じゃない汗を流しながら、山田さんが呻いています。
 よほど入手困難な食材でも入っているんでしょうか。

「お前ら二人だけか?」
「ああ」

 緊張しまくっているのか、むぎむぎは何も話さず、山田さんが応対しています。

「あの、トイレに行きたい…」

 むぎむぎが口を開いたと思ったら、またトイレですか。
 どんだけ近いんですか。
 一晩に何回、例のプレイを…いや、それどころではありません。
 ずっとガマンしていたら膀胱炎になってしまうかもしれません。
 女性は男性よりも溜めておくタンクが小さいそうですからね。
 ここは、この勇者のぶちんが何とか…

「…おい、連れてってやれ」
「へい、兄貴」

 問題解決です。

「…覗いちゃやだよ」
「じっくり音を聞いてやるよ、ひっひっひ。何なら大事な所をふきふきしてやろうか」

 あ、いーなあ。
 むぎむぎのを拭く時だけ替わってくれないかな。

「バカな事言ってねーでさっさと連れていけ」
「す、すいません兄貴」

 すいません、兄貴。


(9)に続く

2013/10/29 初版

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